「バイナリーオプションは、エントリーする際、上がるか、下がるかを選択するものなので、マーチンゲールだと確実に勝てるのではないか」
このように感じるトレーダーの方も多いのではないでしょうか。
マーチンゲールは負ける度に掛け金を倍々にしていく手法なので、理論上では勝負に勝った時点で掛け金をすべて取り返すことができます。
ただし、バイナリーオプションにはペイアウト率などのルールが存在します。
そのため、マーチンゲールの理論通りにいかないことも少なくありません。
ひとたび実践方法を間違えれば、どんどん損失が膨らんでいく可能性があります。
今回は、ハイローオーストラリアのペイアウト率を参考にマーチンゲールの収益性を計算してみました。
この記事を読めば、ハイローオーストラリアでマーチンゲールを行う際に失敗しない方法が分かるでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
負ける度に掛け金2倍!?マーチンゲールとは?
マーチンゲールとは、負ける度に掛け金を倍々にしていくギャンブル手法の一つです。
たとえば、掛け金が1万円で、勝負に勝てば掛け金の2倍のお金を受け取れるとしましょう。
もし、勝負に負けた場合、次は掛け金を2倍の2万円にします。そして、さらに負けた場合には4万円を掛けていきます。
マーチンゲールでは、勝負に勝つまでこの倍々ゲームを続けていくのです。
仮に掛け金4万円で勝負に勝てば8万円を受け取ることができるため、今までの掛け金(1万+2万+4万=7万円)を十分に取り返すことができるでしょう。
このマーチンゲールという手法は、バイナリーオプションでも活用することができます。
上記で見た通り、マーチンゲールで勝負に勝てば掛け金を上回るお金を手にすることが可能です。
マーチンゲールのやり方・計算方法
マーチンゲールのやり方は非常に簡単です。
- 好きな金額でエントリーする
- 負けた場合のみ掛け金を2倍にして再エントリーする
- 上記1と2を繰り返す
このように負ける度に掛け金を倍にしてエントリーを繰り返していきましょう。仮に勝負に買った場合、次のように利益を求めていきます。基本となる計算方法を紹介します。
- そのときにエントリーした掛け金×ペイアウト率=ペイアウト額
- ペイアウト額-掛け金総額=最終的な利益
では、マーチンゲールはバイナリーオプションにおいて必勝法になりえるのでしょうか。
今回は、海外のバイナリーオプション業者「ハイローオーストラリア」の事例を使って検証していきます。
ハイローオーストラリアのマーチンゲールを検証!
ハイローオーストラリアにおけるマーチンゲールはあまり効果的ではありません。
なぜなら、エントリー回数が増えていくほど、逆に利益はマイナスになっていくからです。
そこで、ハイローオーストラリアのペイアウト率を参考に、マーチンゲールの収益性を検証してみました。
まず、ハイローオーストラリアのペイアウト率を確認しておきましょう。
HighLowスプレッドの場合は2倍、その他オプションは1.8~1.9倍(最低倍率)といったところです。バイナリーオプションのペイアウト率とは、別の言葉で「収益性」ともいえます。負ける度に掛け金を倍にしていくマーチンゲールでは、たとえ勝負に勝っても、収益性が悪ければ儲けにはなりません。そのため、ペイアウト率は最低の1.8倍で計算していきます。
条件は次の通りです。
- 初回の掛け金:1,000円
- 2回目以降の掛け金倍率:2.0倍
- ハイローオーストラリアのペイアウト率:1.8倍
回数 | エントリー額 | 掛け金総額*1 | ペイアウト額*2 | 収益*3 |
1回目 | 1,000円 | 1,000円 | 1,800円 | 800円 |
2回目 | 2,000円 | 3,000円 | 3,600円 | 600円 |
3回目 | 4,000円 | 7,000円 | 7,200円 | 200円 |
4回目 | 8,000円 | 15,000円 | 14,400円 | -600円 |
5回目 | 16,000円 | 31,000円 | 28,800円 | -2,200円 |
6回目 | 32,000円 | 63,000円 | 57,600円 | -5,400円 |
7回目 | 64,000円 | 127,000円 | 115,200円 | -11,800円 |
*1:掛け金総額=過去のエントリー額の総額
*2:ペイアウト額=エントリー額×ペイアウト率
*3:収益=ペイアウト額-掛け金総額
マーチンゲールはおすすめできない
エントリー金額を2倍にしてバイナリーオプションを行っていくと、ペイアウト率1.8倍の場合、4回目のエントリーから損失を計上することが分かります。それ以降は、エントリーごとに損失額が膨らんでいきます。
つまり、ハイローオーストラリアでペイアウト率1.8倍のときは、利益よりも損失を出す可能性が高いということです。もし、マーチンゲールを利用するなら、少なくともエントリー3回目までに勝利をおさめる必要があるでしょう。
ただ、自分なりの手法を確立していない初心者の方であれば、限られたエントリー回数内で確実に勝利するのは難しいのではないでしょうか。そのため、今度は「逆マーチンゲール」という手法を検証してみましょう。
逆マーチンゲールだと稼げるのか?実利を計算してみた
逆マーチンゲールとは、勝つ度に掛け金を倍々にしていくギャンブル手法です。
負ける度に掛け金を増やしていくマーチンゲールとは正反対の手法といえます。
逆マーチンゲールは高収益で、なおかつ損失が出たときもそれを低くできる点が特徴です。そのため、マーチンゲールよりも収益性が高いといえるでしょう。
ここでも、ハイローオーストラリアのペイアウト率を参考に収益性の検証を行ってみました。条件は以下をご覧ください。
- 初回の掛け金:1,000円
- 2回目以降の掛け金倍率:2.0倍
- ハイローオーストラリアのペイアウト率:1.8倍
回数 | エントリー額 | 掛け金総額*1 | ペイアウト額*2 | ペイアウト総額*3 | 収益*4 |
1回目 | 1,000円 | 1,000円 | 1,800円 | 1,800円 | 800円 |
2回目 | 2,000円 | 3,000円 | 3,600円 | 5,400円 | 2,400円 |
3回目 | 4,000円 | 7,000円 | 7,200円 | 12,600円 | 5,600円 |
4回目 | 8,000円 | 15,000円 | 14,400円 | 27,000円 | 12,000円 |
5回目 | 16,000円 | 31,000円 | 28,800円 | 55,800円 | 24,800円 |
6回目 | 32,000円 | 63,000円 | 57,600円 | 113,400円 | 50,400円 |
7回目 | 64,000円 | 127,000円 | 115,200円 | 228,600円 | 101,600円 |
*1:掛け金総額=過去のエントリー額の総額
*2:ペイアウト額=エントリー額×ペイアウト率
*3:ペイアウト総額=過去のペイアウト額の総額
*4:収益=過去のペイアウト総額-掛け金総額
※逆マーチンゲールを行う際は、「ペイアウト額」の部分を自分が行う際のペイアウト率で計算して表を作ってみてください。
逆マーチンゲールの場合は、マーチンゲールとは異なり過去のペイアウト金額が積みあがっていきます。そのため、ペイアウト総額から掛け金総額を差し引いたものが純粋な収益です。
先ほどのマーチンゲールの収益性と比べ、回数を追うごとに収益性が高まっていることが分かります。
逆マーチンゲールは高収益・低損失
表を見る通り、逆マーチンゲールはエントリー回数を重ねるほど収益性が高まります。
また、負けたときの損失も少なく抑えられる点もメリットの一つです。
たとえば、上記表でエントリー3回目に負けてしまったとしましょう。すると、次のような計算表となります。
回数 | エントリー額 | 掛け金総額 | ペイアウト額 | ペイアウト総額 | 収益*1 |
1回目 | 1,000円 | 1,000円 | 1,800円 | 1,800円 | 800円 |
2回目 | 2,000円 | 3,000円 | 3,600円 | 5,400円 | 2,400円 |
3回目(負け) | 4,000円 | 7,000円 | 0円 | 5,400円 | -1,600円 |
*1:収益=過去のペイアウト総額-掛け金総額
3回目で負けるとそのエントリー分のペイアウトはありません。これまでの掛け金総額7,000円も返ってきません。
しかし、1回目と2回目にペイアウトをした5,400円が残っているため、損失は1,600円(7,000円-5,400円)で済みます。
このように逆マーチンゲールは高収益・低損失を実現した手法といえるでしょう。
ハイローオーストラリアでマーチンゲールを使うときの注意点
ハイローオーストラリアでマーチンゲール、または逆マーチンゲールを使うときは複数の注意点があります。
ここでは注意点を3つのポイントに分け、次のように紹介しています。
注意点(1)余裕のある資金を用意しておくこと
注意点(2)勝率5割以上が基本
注意点(3)儲け過ぎは口座凍結の可能性も!?
収益性の高い逆マーチンゲールでも、その使い方が悪ければ利益率が低くなる可能性もあります。正しくマーチンゲールを活用するには、上記3つの注意点をよく意識してください。
それぞれの詳細は以下で解説しています。
注意点(1)余裕のある資金を用意しておくこと
マーチンゲールや逆マーチンゲールは、資金力に余裕のあることが前提です。
特にマーチンゲールの場合、勝つまでペイアウトを受け取れないこともあり、何度も負けているとすぐに資金が枯渇してしまいます。
また、負けが続くと精神的にも追い込まれ、冷静な判断ができなくなるリスクもあるでしょう。
注意点(2)勝率5割以上が基本
マーチンゲールや逆マーチンゲールを利用する場合、勝率が5割以上なければ収益を出すことは難しくなります。
マーチンゲールはエントリー4回目に収益がマイナスとなるため、3回目までに勝てるような手法を確立していなければなりません。
また、逆マーチンゲールも、エントリー回数が少ない内に負けてしまうとたいした収益にはならないのです。
注意点(3)儲け過ぎは口座凍結の可能性も!?
ハイローオーストラリアでマーチンゲールが禁止されているわけではありませんが、あまりにも勝ちすぎると口座凍結の恐れもあります。
なぜなら、ハイローオーストラリアでは連続エントリーで一気に稼ぐことを制限しているからです。
また、ハイローオーストラリアは、競合他社に比べてペイアウト率が高めに設定されています。
そのため、逆マーチンゲールなどで連続して勝ちをおさめてしまうと簡単に大きな収益に到達してしまいます。1,000万円ほどの利益が出ると、一時的に取引ができないよう口座が凍結される可能性があるのです。
マーチンゲール・逆マーチンゲールの活用方法
マーチンゲールや逆マーチンゲールを最大限に活用するときは、次のような方法を利用しましょう。
- バイナリーオプションの自分なりの手法を見つける
- 取引する業者のペイアウト率を把握しておく
- 十分な利益が出る安全なラインを設定しておく
バイナリーオプションの選択肢は2つだけですが、勝率は決して50%ではありません。その手法次第で勝率を高めていくことができます。何よりも「勝つ」ことが大切なマーチンゲールでは、自分なりの手法を見つけて勝率を高めていくことが重要です。
また、今回お伝えした計算方法のように、ペイアウト率によってはエントリーの度に損失が発生する可能性もあります。そのため、掛け金に対する収益を事前に計算しておき、損失の出ない安全なラインを設定しておきましょう。
【まとめ】ハイローオーストラリアのマーチンゲールは使い方次第
バイナリーオプションでマーチンゲールを利用する場合、その使い方次第で利益が出ることもあれば、逆に損失を計上してしまうリスクも含んでいます。
そのため、ペイアウト率の把握やエントリー回数ごとの収益性の計算、安全ラインの設定などは必要不可欠です。
ただ、上記のことを裏返せば、方法次第で高い収益を獲得することもできるでしょう。始めのうちは少ない金額でマーチンゲールを試してみて、徐々に自分なりの手法を見つけてみてください。
ハイローオーストラリアは、ほかの海外バイナリー業者に比べてペイアウト率が高めに設定されています。そのため、マーチンゲールや逆マーチンゲールを実践するには最適です。
ハイローオーストラリアの口座開設や本人確認方法については以下の記事で紹介しています。ぜひ、下記の記事もご参考にしてください。
【ハイローオーストラリアのはじめ方(口座開設→本人確認→入金の流れを画像付きで解説)】