ラダー型のバイナリーオプションは、為替相場の上下だけを判断するハイロー型と比較すると難易度の高い取引方法です。
初心者の方がいきなりラダー型から始めることは失敗の原因となりますが、バイナリーオプションの経験を積むこといずれは挑戦することができるようになります。
同じバイナリーオプションであっても、ラダー型とハイロー型では全く別モノの投資と言っても過言ではありません。
ただし、難易度の高いラダー型バイナリーの知識を持つことによって、ハイロー型での勝率が上がりますので、ラダー型を知ることは全てのバイナリーオプション投資家にとって有益なものです。
また、ラダー型の方が稼ぎやすい相場も確実に存在しますので、知らないことで儲けの機会を逃してしまう可能性があります。
ハイロー型とラダー型の違い、ラダー型だけの特徴、そしてラダー型の攻略法について徹底的に解説いたします。
バイナリーオプションにはラダー型とハイロー型の2種類がある
バイナリーオプションにはラダー型とハイロー型の2種類があり、2つの型にはそれぞれに異なる戦略が求められます。
上下のどちらかを選択するというバイナリーオプションの基本に忠実な取引方法がハイロー型で、さらにいくつかの条件を加えたものがラダー型です。
ラダー型のバイナリーオプションのことをラダーオプションと呼び、ラダーオプションによる取引のことをラダー取引と呼んでいます。
では、2つのバイナリーオプションの違いをしっかりと確認していきましょう。
ハイロー型バイナリーオプションとは
ハイロー型バイナリーオプションとは、為替がハイ(High)とロー(Row)のどちらに変動するのかを予想する取引方法です。
一般的にバイナリーオプションがどのような投資なのかを解説する文章では、ハイロー型の説明がされています。
判定時間と呼ばれる将来の決められたタイミングでの為替相場が、現在の価格よりも上か下かを予想するだけのシンプルな投資です。
初心者の方にとっては、あまり複雑な条件の投資はおすすめできませんので、まずはハイロー型からバイナリーオプションを始めるのが良いです。
ラダー型バイナリーオプションとは
ラダーとは、英語で「梯子(はしご)」という意味です。
ラダー型のバイナリーオプションは、単純な上下の価格予想であるハイロー型よりも条件が複雑に設定されています。
具体的には、相場の動きの上下だけを予想するのではなく、〇〇円以上〇〇円以下という価格レンジまで予想しなければなりません。
この価格レンジが上下に3つずつ、合わせて6段階ほどに設定されており、これが梯子(はしご)のように見えるのでラダー型と呼ばれています。
バイナリーオプションの「バイナリー」とは英語で「二択」という意味ですから、本来はハイロー型の二択が基本ですが、ラダー型の場合には選択肢が6つ以上になり難易度が高くなります。
ラダーオプションの特徴をわかりやすく解説
ラダー型バイナリーオプションの方が難易度が高いのですから、基本的にはハイロー型に集中する方が投資家としては正しい判断です。
しかし、ラダー型は難易度が高い分、収益率が高く設定されています。
ですから、ハイロー型で十分な経験を積んだバイナリートレーダーのなかには、ラダー型へと投資方法を変えるひともいるのです。
ハイロー型とラダー型の違いを理解していただいたうえで、ここからはラダー型オプションの特徴と魅力を解説します。
ラダー型の方がハイロー型よりも小額で投資できる
ラダーオプションは為替の価格のレンジを見定めるバイナリーオプションですので、僅か1pipsでも上下のどちらかに価格が外れてしまうと収益が得られません。
そのため、一般的にラダー型はハイロー型と比べると的中率が下がってしまいます。
しかし、ここで見落としてはいけないのが、ラダーオプションの方がオプション単価が低く設定してあるということです。
オプション単価が低いということは、1回の取引に投資する資金が少ないということですから、ラダーオプションの方がリスクは低いのです。
バイナリーオプションは他の投資と比べて最低投資資金が低いのが特徴で、特にラダー型オプションは小額の資金で投資が可能です。
限られた資金だけで投資をしたい個人投資家にとってラダー型が魅力的であるのは、リスクが低いという点にあります。
1取引の収益率が高いのもラダー型の特徴
バイナリーオプション取引の基本中の基本ですが、オプションを安い価格で購入することによって、各回号での収益率が高まります。
バイナリーオプションでは、予想通りの値動きで判定時間を迎えたときに取引所によってオプションが買い取られます。
オプションの買取価格は一定ですから、できるだけ安い価格でオプションを購入することがバイナリーオプションで収益を上げるための重要なポイントです。
つまり、ラダー型オプションの方がハイロー型よりもオプション価格が低く設定されているのですから、1取引あたりの収益率は高くなるわけです。
ただし、ラダー型は難易度が高いため、リスクも高くなります。
ラダー型バイナリーオプション3つの攻略法
バイナリーオプションの上級者が多く参加しているラダー型には、いくつかの攻略法があります。
小額で投資できるため「数を撃てば当る」という戦略になりがちなラダー型ですが、投資額を増やすことのデメリットは大きいのです。
複数買いをする場合にも基本的な考え方がありますので、ポイントを押さえるようにしてください。
攻略法その1.「複数買い」ラダー型オプション攻略法
ラダーオプションでは、ハイロー型のバイナリーオプションではできない「複数買い」という戦略を用いることができます。
「なぜ、ハイロー型では複数買いができないのか?」と疑問に思われたかもしれませんが、ハイロー型の場合、2つしか選択肢がないので両方を買うと投資として成り立たないからです。
ラダー型の複数買いは、均等かつ段階的に設定されている為替の価格のレンジ(ラダー)の中から複数のラダーオプションを購入することによって、収益を最大化する戦略です。
ラダー型で運営されているバイナリーオプション国内取引所を見てみると、6段階から7段階の価格レンジが設定され、さらに各レンジに対してコール(買い)とプット(売り)のオプションを購入することができます。
ラダーオプションの複数買いでは、全12種類から14種類のオプションの中から複数を選択肢して購入します。
この戦略で重要なのは、どのオプションが的中したとしても合計の投資額を上回る利益が得られるようにオプション購入価格を調整することだけです。
ラダー取引の収益率の低さに不満の個人投資家の方にとっては、複数買い戦略によってリスクとリターンを高め、ハイロー型に近い取引が可能になります。
複数買い攻略法に最適の通貨ペアは「ポンド円」
安定が基本の為替相場においてボラティリティ(値幅)の大きさに定評があるのが、ポンド円です。
1日に何度も激しい上下を繰り返すポンド円は、ハイロー型でも予想が難しい通貨ペアの1つです。
だからこそ、ラダー型の複数買いのメリットを活かして、多くの価格レンジで待ち受けることによって利益を上げることが可能です。
繰り返しになりますが、複数買い攻略法では、どの価格レンジで判定時間を迎えても利益が出るように調整しながらオプションを購入することを忘れないでください。
攻略法その2.「インザマネー」ラダー型オプション攻略法
インザマネーとは、取引が進んでいるバイナリーオプションで、現在の相場が予想した価格レンジに収まっている状態のことです。
つまり、現在の価格のままで横ばいの値動きになれば、オプションが成立して収益が得られるという状態です。
為替相場は、株式やビットコインのように大きな価格変動の無いボックス相場*で推移することが多いですから、この特徴を活かします。
インザマネーを狙うラダー型オプション攻略法では、可能な限り判定時間のぎりぎりまで粘って、インザマネーの価格レンジ(ラダー)にあるオプションを購入します。
ハイロー型の場合には判定時間が近づくとプレミアム**が無くなってしまい的中しても利益が出ませんが、ラダー型であれば僅かながらプレミアムを確保できます。
ほぼ100%の確率で的中させることができますので、少しずつですが利益がたまっていきます。
用語解説1:ボックス相場*とは
一定の価格帯で上下を繰り返し続ける相場を「ボックス相場」と言います。チャートでは横ばいの状態になり、大きな利益が出しにくい相場です。ただし、ボックス相場から抜け出すブレイクが発生したときには、チャートが大きく動くことが多いです。
用語解説2:プレミアム**とは
オプションの購入価格と権利行使価格の差を「プレミアム」と言います。プレミアムが発生する理由は大きく分けて2つあり、相場が大きく動くことを予想すること(本質的価値)と、できるだけ早く予想すること(時間的価値)があります。つまり、判定時間が近づくほどプレミアムが少なくなるのは、時間的価値が無くなるからです。
インザマネー攻略法に最適の通貨ペアは「ドル円」
日本人の投資家にとって最も身近な通貨ペアであるドル円は、十数年の超長期間に渡ってボックス相場であるボラティリティ(値幅)の低い相場です。
ですから、判定時間の近付いたドル円相場は、現在価格が入っている価格レンジのインザマネーのままで終わることが大半です。
インザマネー攻略法は、まずはドル円で実践してみてください。
攻略法その3.「トレンド狙い」ラダー型オプション攻略法
最後にご紹介するのが、上下のどちらか一方に向かうトレンドが発生している相場を狙うラダー型オプションの攻略法です。
ラダー型が最も有効に活かせるのは「トレンドのある相場」だと言われていますから、最も基本的な攻略法です。
しかし、バイナリーオプションやFXの投資を経験している方であればお分かりの通り、為替相場ほど明らかなトレンドを形成しない相場はありません。
ですから、ラダー型は「トレンドのある相場」に向いている取引方法だと言われても、いまいちピンと来ない方が多いのではないでしょうか。
ラダー型では、例えば上昇トレンドである場合にも、単純なハイロー型とは異なり複数の選択肢が用意されています。
単純に表すと上昇トレンドに対して「上がる」「とても上がる」「すごく上がる」の3段階があるわけです。
そして、相場が大きく動くことを予想するオプションの方が価格は安いですから、「すごく上がる」と予想するオプションの価格は安く、利益率は最も高くなります。
このため、トレンド相場を狙うラダー型オプション攻略法では、「上がる」から「すごく上がる」までの3段階に対して投資資金を配分します。
この結果、オプション価格の安いラダーで終了すれば、大きな収益を上げることができるのです。
トレンド狙い攻略法に最適の通貨ペアは「ユーロドル」
トレンドの発生を待つ必要がありますので、どの通貨ペアの値動きにも気を配っておく必要がありますが、最もトレンドが発生しやすいという意味ではユーロドルに注目です。
ユーロドルは世界の二大通貨ですから取引量が膨大で、かなりイージーなトレンドとなることがあります。
トレンド発生時はハイロー型も稼ぎ時ですが、ラダー型の方が大きな収益になります。
バイナリーオプションのラダー型のまとめ
ラダー型のバイナリーオプションの仕組みと特徴について解説しました。
均等かつ段階的に価格レンジが設定されているラダー型は、条件が複雑であるためにオプションごとの倍率が高くなるものの、オプション単価が低いのでリスクの低いバイナリーオプション取引です。
ラダーオプションは的中率が低いので、連敗を繰り返すことも珍しくなく、小さな収益をコツコツと積み上げていきたい個人投資家には不向きです。
ご紹介した3つの攻略法は、ラダー型のデメリットを抑えながら、最大限にメリットを活かすための方法です。
小さな投資額で大きな利益が得られるというラダー型の特徴をフル活用しましょう。
ラダー型に挑戦するより前に、まずはハイロー型を!
わざわざルールが複雑で収益率が低いラダー型で創意工夫をして頑張るよりも、シンプルで収益率の高いハイロー型の方が向いている個人投資家も多いようです。
これまでラダー型のバイナリーオプションでは全く思うような取引ができなかったという投資家であっても、ハイロー型であれば収益を得られるというケースが珍しくありません。
現在の国内バイナリーオプション取引所では当局の規制によってラダーオプションしか取り扱うことができませんので、ハイロー型を実践したい方は海外の取引所でバイナリーオプショントレードを行ってください。
ハイロー型 | ラダー型 | |
リスクとリターン | ハイリスクハイリターン | ローリスクローリターン |
投資家タイプ | 初心者~中級者 | 上級者 |
取り扱い取引所 | 海外取引所のみ | 国内取引所の全て |
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