ハイローオーストラリアの『年間取引報告書』サービス。
指定した期間の取引内容を一括でダウンロードできるサービスですが、これを確定申告に使っておられる方は多いと思います。
でも、このサービスをトレードに役立てている方は、少ないのではないでしょうか。
「トレード内容をしっかりと記録して、次のトレードに役立てている」
という方は意外に少ないようです。
でもそれでは、いつまで経っても勝ち負けを繰り返すだけで、しっかりと利益を出せるようにはなりません。
バイナリーオプションで稼いでいるトレーダーほど、トレードの記録をしっかりと取って、次のトレードに役立てているのです。
そこでこの記事では、ハイローオーストラリアが提供している『年間取引報告書』の利用方法と、それをトレードに活かすやり方をお伝えしたいと思います。
年間取引(収支)報告書を使うメリット
こちらの画像が『年間取引報告書(csvバージョン)』です。
後ほど詳しく解説させていただきますが、『年間取引報告書』はダウンロードの際、csvファイルとPDFファイルを選ぶことができます。
確定申告に使用する際はPDFファイルの方が便利ですが、トレードに活用する際はcsvファイルを用いた方が良いです。
PDFには自分で入力ができませんが、csvはExcelと同じように入力や集計が簡単にできるからです。
メリット1.トレードのデータが調べられる
csvは先ほどもお伝えしたように、Excelと同じように計算ができます。
PDFでダウンロードした場合は、あくまでも紙に印刷された報告書にすぎませんが、csvであればデータとして使うことができます。
例として挙げている上の画像は、筆者のある期間のトレード収支になります。
35万円の購入額に対して、ペイアウト額は419,100円です。
この期間の利益としては、69,100円となります。
ただしトレード内容としては、10勝11敗です。
勝率は5割を切っています。
実はこの期間のトレードは、あるテクニック(パーフェクト・オーダー)を試していました。
なので勝率は悪いのですが、勝負ポイントが絞れていたので利益が出ているのですね。
筆者の場合はこのように、いつもと違う手法を試した時に『取引報告書』をデータとしてダウンロードしています。
そうすればトレードのデータを残すことができますし、トレード時のチャートをスクショで撮影しておけば、あとでそのスクショを貼り付けることもできます。
今回のテスト結果を見ながら、次回のトレード時には、負け判定が出た時と同じ場合はエントリーせず、勝ちパターンだけエントリーすればより利益が確保できるというわけです。
このようにして、トレードのデータを溜め込んで活用していくのです。
メリット2.損益(収支)が見える
一定の期間(週単位・月単位)の収支をしっかりと摑んでおくことは、トレードをする上で大きなデータになります。
csvデータを活用して、勝率の良い通貨ペアを探してみたり、勝率の高い時間帯を探すなど、トレードを数字で確認することができます。
確かにトレードする上で金額だけを見ていれば、収支的にプラスだったのか? それともマイナスだったのかはわかります。
ですが、先ほどのテストの例でもわかるように「どういう状況で勝ったのか、何が原因で負けたのか」というところまではデータを見なければわかりません。
たとえば「ここでエントリーしなければもっと勝っていたとか、ここでマーチンしたけれど3回目だけでエントリーしていれば、もっと勝てたかも知れない」といったことまで記憶しておくのは非常に難しいですよね。
だから、取引報告書を収支報告書として活用するのです。
トレードデータを記録し活用することで、感情に流されることなく冷静にトレードできるようになります。
そうなれば自然と勝率も上がり、収支額も自然と増えていくのです。
他にも、個々のトレードを細かく分析してみたり、長期スパンで勝率を計算してみるなど、データの活用方法はいくらでもあります。
このように、年間取引報告書をデータとして活用することで、トレードの勝率を上げることができます。
確定申告だけに使うのは、非常にもったいない使い方だと言えます。
年間取引報告書のダウンロード方法
ハイローオーストラリアの年間取引(収支)報告書は、PC・スマホの両方で利用が可能です。
先にお伝えした通り、csv形式ととPDF形式でダウンロードが可能です。
データを出す手順は非常に簡単です。
以下、写真はPCの画面をメインに解説していきます。
1.ログイン
まずは、ハイローオーストラリアのサイトにログインします。
↓こちらからログインできますのでぜひページを開いて、手順を見ながら一緒に作業してみてください。
2.マイページに移動
次に画面の右上にある【マイページ】(黄色四角で囲った箇所)をクリックして、マイページに移動します。
3.取引履歴に移動
マイページに移行すると、下の画像が画面中央に出てきます。
画面中央に以下のボタンが並んでいますので、その中から【取引履歴】をクリックします。
4.期間を選択
【取引履歴】を選択すると、下の画面に移動します。
移動後、取引タブの右下にある【検索する】をクリックします。
すると以下のウィンドウが表示されます。
検索期間の選択は、日時表示をクリックすればカレンダーが表示されるので、カレンダーの日付を選べばOKです。
その後選択画面下の【検索する】ボタンを押します。
5.エクスポート
検索期間を指定して【検索ボタン】を押したら、以下の画面に戻りますので、【ダウンロード】をクリックします。
クリックすると、PDFとcsvの選択ウィンドウが出ますので、好きな方をクリックしてください(マークはExcelっぽくなっていますが、データ形式はcsvです)
取引のデータとして使う場合はcsv形式で。
確定申告時の資料として使う場合は、印刷して使うことになりますので、PDF形式でダウンロードしてください。
ダウンロードするファイル形式を選択すると、ダウンロード先を指定するウィンドウが開かれます。
ダウンロード先を選択して、データのダウンロードは完了です。
確定申告の方法は?
投資を含む副業での所得が20万円を超えた場合、確定申告が必要になります。
なので投資で利益が出たからといって、20万円を超えていなければ確定申告をする必要はありません。
副収入がある場合は、金額に関わらず確定申告が必要だと思っている方もいますが、実際にはそうではなく、20万円以上の所得があればという条件があります。
逆にハイローオーストラリアなどの海外口座を使ってバイナリーオプションのトレードを行っている場合でも、発生した利益には税金が発生します。
海外の口座であっても、利益(所得)の振込先は日本在住のあなたになるのですから、日本国の税金が発生することになります。
確定申告が必要な人(会社員の場合)
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さらに詳しく知りたい方は、国税庁のHPをご参照ください。
確定申告の仕組み
会社勤めをされている方の給与に対する所得税は、基本的に天引きされています。
その上で毎年の年末調整で、足りなかった分を上乗せされたり、控除できる分を申請して減らした額を最終的に税務署に申告しています。
そのため基本的には個別に確定申告をする必要はありません。
ですが、先ほど挙げた「確定申告が必要な人」に該当する場合は、会社勤めであっても個人で確定申告を行う必要が生じます。
例えば、投資などの副業で得た所得に関しては、個人で申告する必要があります。
申告しなければ、延滞料を支払わなければならなくなったり、最悪は脱税の罪で捕まる可能性がありますので確定申告はしっかり行いましょう。
ちなみに、フリーランスとして独立していると条件が変わります。
売上から経費を引いた所得が38万を超えると確定申告が必要です。
また、専業主婦の場合はパートタイマーと同じように、合計で所得が103万円を超えなければ、確定申告の必要はありません。
バイナリーオプションの確定申告に関してより詳しく知りたいという方は、以下の記事で詳細をまとめていますので、そちらを参考にしてください。
過去記事:【5分で解決】ハイローオーストラリアの確定申告|知らないと罰金も……
【まとめ】もっと年間取引報告書をトレードに活用しよう!
ここまで、ハイローオーストラリアの『年間取引報告書』の使い方についてお伝えしてまいりました。
年間取引報告書は、確定申告に使うためのものだと思われていますし、実際にそのように使われています。
ですが、トレードデータとしても活用することで、よりあなたのトレードに役立ちます。
例えば新たにシグナルツールを購入した時などに使うと効果的です。
そのツールに従ってトレードした結果の勝率と、それ以前の裁量でトレードしていた時を比較すれば、そのシグナルツールが使えるかどうかが早期に判断できます。
また今回ご紹介したように、トレード手法を変更した場合の勝率の確認や、勝率の高いパターンを選ぶ時にも使うことができます。
バイナリーオプションは、FXと比較すると非常に短期的視点に陥りやすいトレードだと言えます。
FXで『スキャルピング』という超短期的なトレードを繰り返す手法がありますが、バイナリーオプションでは『5分足』や『15分足』での短期的トレードが主流です。
そのためどうしても視点が短期的に陥りやすく、長期的なスパンでの勝率や、収支に目が行きにくいところがあります。
特にトレードデータを振り返って確認する時には、元になるデータが必要です。
その元データとして『年間取引報告書』を一定期間の『収支報告書』として活用するのです。
そうすることで勝率を上げることができ、結果として収益を増やすことができます。
また負けパターンを減らすことで、いらない支出を抑えられるのです。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とは、ID野球を提唱し、名監督として知られる、野村克也氏の言葉です。
この言葉は、トレードにも通じるものがあります。
『ビギナーズラック』と呼ばれる勝ちがあることは事実です。
それは「不思議の勝ち」だと言えるでしょう。
一方で「負けた」時は、必ず負けた理由があります。
本来のエントリーポイントには条件が足りなかったとか、本来マーチンはしないと決めていたのに、勝てると思ってマーチンしてしまったとか。
いわゆる「自分ルール」を守りきれなかった時などの、トレードの反省点を抽出できるのです。
年間取引報告書をトレードに活用するメリット
- トレード内容を確認できる
- データが揃うので、勝率を上げられる
- どんな時に負けているのかが見えるようになる
ここまでご紹介したように、年間取引報告書は確定申告にだけ使うものではありません。
もっとトレードに活用して、勝率を上げるため、そして負けないためのデータとして、もっと使ってみませんか?