移動平均線はハイローオーストラリアの攻略に欠かせない、相場分析のインジケーターです。
ハイローオーストラリアでおこなえるバイナリーオプションでは、エントリーした時の相場が、決められた終了時間に上がっているか下がっているかを予想するだけの取引方法です。
非常にシンプルな取引方法なので、初心者から上級者まで、多くのトレーダーに親しまれています。
ですが、ハイローオーストラリアの取引チャートだけで取引しようとすると、表示されている情報が少なすぎてトレードになりません。
ハイローオーストラリアで安定的に収益を上げていくには、別のしっかりとしたチャートが必須になります。
MT4と呼ばれるチャートで分析を行いながら、ハイローオーストラリアのチャートで取引していくのが一般的です。
このMT4でのチャート分析に必要なのが今回の移動平均線というインジケーターです。
初心者の方からすると、チャート分析など一見、難しそうに感じると思いますが、移動平均線を使うことで、シンプルにハイローオーストラリアを攻略することができます。
ただし当然、正しい使い方ができなければ、チャート分析ができずに損失が増えていくだけになります。
今回の記事で移動平均線基礎を学び、シンプルにハイローオーストラリアを攻略していきましょう。
ハイローオーストラリアでの移動平均線の設定方法を解説していきます。
移動平均線とは
移動平均線は英語でMoving Average(ムービングアベレージ)と読みます。
省略してMA(エムエー)と一般的に呼ばれています。
移動平均線にはいくつかの種類がありますが、基本的にはどれも同じような仕組みです。
ある一定期間の終値の平均値を算出して、折れ線グラフで表示し、線で結んだインジケーターです。
その設定した期間での平均値を表してくれるので、今の相場の方向を見定めるのに最適なインジケーターとなります。
移動平均線にはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的な3つを紹介していきます。
- SMA(Simple Moving Average)単純移動平均線
- EMA(Exponential Moving Average)指数平滑移動平均線
- WMA(Weighted Moving Average)加重移動平均線
SMA(単純移動平均線)
SMA(単純移動平均線)とは、ローソク足N本分の終値から過去の一定期間の平均値を計算し、線でつなだもののことを言います。
SMAは、あくまでも「過去の一定期間の終値の数値」をベースにしていますので、突発的な値動きがあったとしても平均値で合わせるため、反応が遅れてしまうのです。
だから、SMAだけを見て「ここがエントリーポイントだ!」と思っても、その時にはエントリーが遅い場合があるのです。
長所
長期的なトレンドを把握する時に有効である。
短所
短期的で突発的な値動きに弱い。
EMA(指数平滑移動平均線)
EMA(指数平滑移動平均線)とは、SMAの欠点を補正するために生み出された移動平均線のことで、SMAよりも一定期間の中でも直近の値を重視して反映しています。
過去の一定期間の値よりも直近の値を重視しているということは、より今の相場に合わせて反応が良くなるということです。
ですが、反応がいいということは、その半面ダマシに合う確率も多いということです。
「反応がいい=精度が高い」というわけではありません。
長所
直近の動きに対して反応がいいので、使いやすい。
短所
レンジ相場では、反応が良い反面、逆にダマシが多くなってしまう。
WMA(加重移動平均線)
WMA(加重移動平均線)とは、直近の値を重視しつつも過去の値も考慮した移動平均線になります。
イメージとしては、SMAとEMAの中間といったイメージです。
EMAは過去の一定期間の値よりも直近の値を重視しているが、WMAは、直近の値を重視しているのは同じですが、過去の値も軽視せずに、段々と減らしながら平均化しています。
長所
SMAとEMAの間あたりの動きをするが、どちらかというと、直近の動きを重視している。
短所
EMAと同じく、レンジ相場でのダマシが多い。
移動平均線の設定方法
移動平均線をMT4に導入する方法を説明します。
メニューバーから挿入→トレンド→Moving Averageと開きます。
次に、下の画像のように
- 期間を設定(今回は25)
- 移動平均線の種類をシンプル(SMA)
- スタイル(色)をイエローにします。
MT4にイエローの移動平均線(SMA)が表示されました。
同様の手順で残りの2つも表示させていきます。
- 期間を設定(今回は25)
- 移動平均線の種類をExponential (EMA)
- スタイル(色)をレッドにします。
MT4にイエローの移動平均線(SMA)とレッドのEMAが表示されました。
- 期間を設定(今回は25)
- 移動平均線の種類をWeighted (WMA)
- スタイル(色)をブルーにします。
MT4にイエローの移動平均線(SMA)とレッドのEMAがとブルーのWMAが表示されました。
同じ移動平均線で同じ期間数値でも種類によって違いがあるのが確認できます。
どの移動平均線も正しいので、自分が分析しやすい種類を使うことをおすすめします。
ハイローオーストラリアで勝つための移動平均線の使い方
「移動平均線をどのように見ればいいのか?」について解説いたします。
- レジスタンスライン、サポートライン
- 乖離率(かいりりつ)
- ゴールデンクロスとデットクロス
この3つを抑えておけば、トレードのタイミングがわかりやすくなり、ハイローオーストラリアの攻略が非常に楽になります。
1つずつ説明していきます。
レジスタンスライン、サポートライン
移動平均線のラインが、高値を抑えるレジスタンスラインや安値を支えるサポートラインとしての使い方があります。
見極める方法としては、ローソク足が移動平均線の下にあればレジスタンスライン、上にあればサポートラインとして使います。
赤丸のあたりで、ローソク足が上に抜けれずに移動平均線に抵抗(レジスタンス)されているのが確認できます。
このような状況は設定期間で左右されますが、今の相場環境にあった設定期間を見つけることができると、トレードに活かせるようになります。
乖離率(かいりりつ)
乖離率とは、移動平均線から大きく離れている場合に、再び移動平均線付近まで戻ってくる現象のことをいいます。
- 移動平均線より、上に離れすぎると「プラスの乖離率」
- 移動平均線より、下に離れすぎると「マイナスの乖離率」
ローソク足が移動平均線から大きく乖離した状況は長くは続かず、ローソク足は移動平均線に戻ってくるという考え方になります。
ゴールデンクロスとデットクロス
移動平均線での活用方法で、有名なのがゴールデンクロスとデットクロスです。
ゴールデンクロスとは、ローソク足が移動平均線を下から上に突き抜けて交わる(クロス)ことで、これから相場が上昇していくと考えられています。
一方、デッドクロスクロスとは、その逆でローソク足がが移動平均線を上から下に交わる(クロス)ことで、これから相場が下降していくと考えられています。
移動平均線と組み合わせるべきインジケーター
ハイローオーストラリアの攻略で移動平均線は非常に優秀ですが、その他のインジケーターと組み合わせる事でより勝率をあげられるようになります。
今回は、移動平均線と特に相性のいいインジケーターを3つ紹介いたします。
- ボリンジャーバンド
- RSI
- MACD
それぞれの特徴と使い方について解説していきますので、しっかりと確認していってください。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは相場分析の為のインジケーターとして、非常に有名で多くのトレーダーが利用しています。
ハイローオーストラリアで勝率を上げるために、必要不可欠なインジケーターです。
こちらの記事では、ボリンジャーバンドについて説明していますので、参照してください。
過去記事:ハイローオーストラリア攻略に必要なボリンジャーバンドの設定を解説!
RSI
こちらも、ボリンジャーバンドと同様に多くのトレーダーに利用されています。
RSIを使うことで相場が読みやすくなりますので、こちらの記事からRSIについての解説を参照してください。
過去記事:ハイローオーストラリア攻略に必要なRSIの設定を解説!
MACD
MACDは、「Moving Average Convergence/Divergence」の略で日本語で言いますと「移動平均収束拡散手法」になります。
読み方はそのまま「マックディー」と呼ばれています。
2つの異なる期間の移動平均線(EMA)の差を表したインジケーターです。
MACDライン
現在の相場の動きに強いライン
シグナルライン
そのMACDの値を移動平均化した(SMA)ライン
基本的な使い方は移動平均線と同じですが、移動平均線よりもトレンド転換を早く発見できたり、トレンドの方向性を見ることもできます。
トレンド相場には強いですが、レンジ相場はダマシが多く苦手だったりします。
移動平均線と使い分けることで、お互いのメリットデメリットを補い合えるので、非常に相性の良いインジケーターです。
【まとめ】移動平均線を使ってハイローオーストラリアを攻略
ハイローオーストラリアでシンプルに攻略して行くためには、移動平均線の使い方は確実に覚えるべきです。
ハイローオーストラリア攻略に必要な移動平均線で押さえておくべきポイントは2つあります。
- それぞれの使い方を覚える
- 組み合わせるべきインジケーターを決める
移動平均線の設定が終われば、実際にハイローオーストラリアで取引してみましょう。
もちろん最初はデモトレードをおすすめします。
ハイローオーストラリアでは、デモトレードも実際のトレードもまったく同じ環境で取引できます。
公式サイトから、登録なしですぐにでもデモトレードを開始することができるので、実際に使う時の練習にもなりますので確認してみてください。